たまーに、こんな患者さん、いらっしゃいます。
こちらは、子宮脱で当院外来を受診されたAさんです。
骨盤臓器脱で受診される患者さんって、明るくてしっかりした感じの人が多いんですけど、Aさんはそうじゃありませんでした。
このAさん、弱気なんです。
子宮脱になったことで、自分を責めるような発言をされます。
「子宮脱になって夫に申し訳ない」とか。
「私の何が悪かったんでしょう」とか。
いえいえ、全然そんなことありませんよ。
子宮脱になっても、自分を責める必要はありません。
以下、私の考えをお話いたしましょう。
不摂生でなった病気なら、自分を責めるのも分かるけど・・・
↑不摂生を繰り返して、病気になったのであれば、たしかに自分を責めるのも分かります。
ちなみにワタクシ、飲みすぎて救急車で運び込まれた若者には・・・
(゚Д゚#)ゴルァ!!
という感情を抱いてしまいます。
(たぶん全国の医療従事者みな同じではないかとw)
胸を張って受診してくださいませ。
でもですね・・・
骨盤臓器脱って、自分が不摂生を続けて、なったわけではありません。
骨盤臓器脱の最大の原因は・・・
「出産で、骨盤臓器を支えている組織がダメージを受けること」なんです。
(これに、加齢とか腹圧とかの原因が加わるんですけどね)
命がけで子供を産んだ結果、骨盤臓器脱になったんです。
体を張って、日本の少子化対策に貢献した結果、骨盤臓器脱になったんです。
全然、自分を責めるべき事じゃありませんよね。
むしろ骨盤臓器脱になったのって、誇ってもいいくらいの事なんじゃないかと、私は思ってます。
「女の勲章」と言ったら、言い過ぎでしょうか・・・?
ということで、骨盤臓器脱になったご婦人方、全然気にすることはないですよ。
ワタクシは、敬意をもって接したいと思います。
胸を張って受診してくださいませ・・・
コメント